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第三編 東京専門学校時代後期

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第十八章 二十年のあしあと

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 東京専門学校時代の学苑は、明治二十九年度、三十三年度、三十四年度の計三回、前一ヵ年間の報告を印刷に付しているが、その最後のものである明治三十四年度の報告によって、東京専門学校時代二十年間の学苑の発展の姿の概略を窺うことができるので、その中に掲げられた統計表の若干を原文のまま次に転載しておこう。なお、得業生数に関する第十八表には、三十五年の数字を新しく加算したが、その出身地別を明らかにすることができなかったので、第十九表は原表のままであり、得業生合計数につき、両表の間に一九六名の差が存しているのはそれ故にである。更に、この間に学苑において教鞭をとった講師に関しては、記録がかなり不完全ではあるが、我々が確かめることができた限りにつき、新しく表を作成したものが、本章の最後に掲げた第二十二表である。

第十七表 東京専門学校学生数(毎年七月現在)

第十八表 東京専門学校得業生数

第十九表 得業生出身地一覧

第二十表 得業生職業分布概況(明治三十四年八月)

第二十一表 校外生数

第二十二表 講師就退任および担当科目(明治十五年十月―三十五年八月)

一、外国人人名の表記は当時の方式に従った。

一、科外講義のみ担当の講師は、確認し得た限りこれを省いた。

一、在任期間の数字は年・月を表し、更に明治三十五年九月以降に亘る在職者については↓および〔↓〕で示した。

一、年の(?)はその年に在職していたかどうかを確認できなかったことを示し、月の項の?は何月か不明であること

を示す。

一、担当科目には担当予定科目を含み、空欄は学苑の公式記録に記載が欠けていることを表す。

一、科外講義の科目は、確認し得た限りこれを省いた。