明治15年 | 1882年 | 9上旬 | 大隈英麿,東京専門学校(政治経済学科と法律学科のほか,希望者に英語を教授する英学科を併置。いずれも3年制)設立願を東京府知事に提出〈①429-439〉 |
9・22 | 東京専門学校開設広告,『郵便報知新聞』に掲載〈①440〉 |
9・28 | 東京府知事,東京専門学校設立を認可〈『近代日本と早稲田大学』35-36〉 |
9下旬 | 校舎および寄宿舎,東京府下南豊島郡下戸塚村647番地に落成〈①446-450〉 |
10・10 | 大隈英麿,理学科(4年制)増設願を東京府知事に提出,10月16日に認可を得る〈『近代日本と早稲田大学』36〉 |
10・11 | 政治経済学科および法律学科1・2年ならびに理学科1年の入学試験実施,以後,随時入学試験を行う〈①401,440,455-456〉 |
10・18 | 入学試験合格者の入学手続開始(月末までに78人が手続完了)〈①457〉 |
10・21 | 東京専門学校開校式挙行。初代校長大隈英麿,議員(のちの評議員)鳩山和夫・成島柳北・小野梓・矢野文雄・島田三郎,幹事秀島家良,副幹事小川為次郎,講師岡山兼吉・山田喜之助・砂川雄峻・高田早苗・山田一郎・天野為之・田中館愛橘・石川千代松・田原栄〈①441,458-468〉 |
明治16年 | 1883年 | 5・27 | 講師教員学生合同懇親会,飛鳥山に開催(運動会の始まり)〈①1015〉 |
9 | 初年度の学事を記した『東京専門学校年報明治十五年度』公刊 |
9 | 学力不足により入学試験に合格できない者のため政治経済学科・法律学科・英学科に予科(1年制)を設置する〈①502-503〉とともに,理学科を廃止して土木工学科(3年制)を新設〈①535-538〉 |
明治17年 | 1884年 | 1・20 | 学生・教師がともに知識を交換し,学術を攻究し,交誼を深めるための以文会,発起式を挙行〈①576〉 |
3 | 幹事・副幹事を廃止して,講師が兼務する監督(事務総長に相当。任期半年)と,監督を補佐する理事とを置き,山田一郎,監督に就任〈①502,沿革〉 |
3 | 大隈重信,本邸を雉子橋から早稲田に移す〈沿革〉 |
5・15 | 以文会,同攻会と改称し,総会を開き発会式挙行を決議〈①578-579〉 |
6・22 | 同攻会,発会式を挙行〈①579〉 |
7・26 | 第1回卒業式を挙行(卒業生11人。のち1人追加)〈①499-501〉,成績優秀な卒業生に賞を授与〈①927,記要13・225-226〉 |
9 | 政治経済学科を政治学科と改称〈資料10〉 |
12・14 | 議員小川為次郎,都心への学校移転を主張〈①512-513〉 |
12・15 | 講師岡山兼吉,神田への学校移転案を提出〈①509-510〉 |
明治18年 | 1885年 | 3・10 | 同攻会,機関誌『中央学術雑誌』発刊〈①579〉 |
6・18 | 評議員会,岡山兼吉の学校移転案を否決〈①515〉,また,監督山田一郎提出の法律学科廃止案を協議するも結論が出ず,大隈重信に断を仰いだすえ存続と決定〈①515-517〉 |
9 | 土木工学科の学生募集を停止し〈①538〉,従来の英学科を兼修英学科と改称のうえ専修英学科(予科1年・本科3年)を新設し〈①540〉,政治学科・法律学科・専修英学科の卒業生を受け入れる高等科(のちの研究科に相当)を設置〈①539-540〉 |
9 | 専門学校法学会設立〈①804〉 |
12・13 | 校友会(会長大隈英麿),発会式挙行〈①591〉 |
明治19年 | 1886年 | 1・11 | 小野梓死去,享年33歳〈①421,477〉 |
1・25 | 天野為之「銀行原理」,「東京専門学校講義録」として『中央学術雑誌』に連載開始〈①597〉 |
2下旬 | 講師俣野時中,「東京専門学校改革案」を大隈重信に提出し,教職員・学生の風紀粛正,学科の一本化,会計方法の刷新を提案〈①518-523〉 |
3 | 高田早苗ら6名,「東京専門学校改革考案」を大隈重信に提出〈①447〉 |
3・18 | 評議員会,学科課程の改正,1円から1円80銭への月謝値上げ,監督の廃止と専任の幹事(任期2年)の設置を決定,田原栄,幹事に就任〈①502,525〉 |
4・1 | 月謝値上げ実施,「教場規則」制定〈①525,744〉 |
4 | 高田早苗『政治学』,通信講学会(辻敬之経営)より刊行〈①599〉 |
4・25 | 政学講義会(横田敬太経営)の設立趣旨と規則,『中央学術雑誌』に掲載〈①601-604〉 |
5・15 | 政治科,経済科,法律科,歴史科の講義録,政学講義会より発行(通信講義録の始まり)〈①601〉 |
8・25 | 「私立法律学校特別監督条規」制定〈①542〉 |
9 | 政治学科を政学部,法律学科を法学部と改称し,専修英学科を英学本科,兼修英学科を英学兼修科と改めてこれらを新設の英学部に置き,修業年限をすべて4年に延長するとともに,予科および高等科を廃止〈①541-542〉 |
10・20 | 東京専門学校創立5周年記念秋季大運動会,飛鳥山に開催〈③841〉 |
11・29 | 「特別監督」学校に指定されて法学部が帝国大学の監督下に入り,政・法2学部は3年制に復旧〈①543-544〉 |
12・12 | 最初の校友会会員名簿『校友会規約・同会員名簿』,校友大会出席者に頒布〈①593〉 |